白鳥製薬株式会社 R&Dセンター新研究棟

白鳥製薬株式会社
R&Dセンター新研究棟

Client: 白鳥製薬株式会社
Location: 千葉県習志野市
Completion: 2018年8月
Design: プラナス株式会社

薬と健康の基盤を創る


医薬品の原薬・中間体の製造から有機化合物の精製、健康食品の開発まで、あらゆる薬剤開発で成功を収めてきた同社は、次なる100年に向けてジェネリック医薬品開発、抗がん剤の原料となる高活性医薬品原薬の開発に取り組むため、新たなる研究開発施設の立上を計画していました。

研究所に特化したプラナス株式会社(一級建築士事務所)による設計のもと、ヒュームフードや大型卓上フード、実験台から流し台まで、あらゆる研究設備を納入した事例で、研究者の感性を刺激するカラーコーディネートやオリジナルのピクトグラムなど、建物全体から細かい部分まで意匠にこだわった研究棟となっています。

異常を直感的に理解するアクセントライン

医薬品原料の開発や有機化合物の精製では多岐に渡る有機溶剤を使用する必要があり、本プロジェクトにおいても多数のヒュームフードの導入が検討されていました。大量のヒュームフードを同時に稼働する場合、よく問題となるのは「風量不足」。ヒュームフードの同時稼働数を増やすことで想定していた計画風量を使用量が上回り、結果としてヒトの安全を守るのに十分な量の排気が得られていないことがよくあります。風量不足を警報で知らせる措置も存在しますが、機械音や風音で音が聞こえないケースも散見されます。

例え音が聞こえなくても、研究者が直感的に危険を判断できるように、ヒュームフードの上部にアクセントラインを設けました。風量不足等の機器異常を常にモニタリングし、異常があればアクセントラインを赤色等の警報色に切り替え、室内の作業者に異常を知らせます。

部屋の用途を直感的に理解する

各部屋の扉には、その部屋で行う作業のイラストを。さらに、部屋ごとに内装のカラーリングを変えることで、「何をする部屋なのか」、「誰が使うのか」、「どこまでがエリアなのか」が直感的にわかるよう工夫がされています。

痒いところに手が届くカスタマイズを

ORIENTALが手掛けるヒュームフードは、仕様の決まった定型品ではありません。お客様の要望に最も近い定型品を元に、使い勝手や設置予定機器の詳細を念入りにヒアリングし、お客様の作業効率を最大化できる仕様にカスタイマイズします。例えば、これらのヒュームフードのベースは同じですが、使用用途に合わせて少しづつ形を変えています。

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