オリエンタル技研 総合カタログ CO39
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020 典型的な日本の大学や政府の研究施設は、ラボや研究棟、キャンパスの質において、アメリカやイギリス、ヨーロッパのものに遅れをとっています。沖縄科学技術大学院大学(OIST)のようなごく少数の例外を除いて、質の高い研究施設の計画や建設のための十分な財政支援が行われておらず、世界レベルの研究成果をあげている欧米諸国のそれには及んでいないのが現実です。 近年のノーベル医学賞受賞のように、日本にも確かに高く評価される研究成果はありますが、その数は多くありません。その要因の一つとして、日本で働く外国人科学者の割合が非常に小さいことが挙げられます。世界各地から来る科学者たちとの議論や共同研究の機会が欠如しており、日本の科学者が最新の知識や思考法を得る機会が少ないのです。革新的な研究活動を行うには、政府による手厚い経済的支援、及び成果を生み出せる研究環境の提供が重要と考えます。 理想的な研究施設とは、「柔軟性」、「機能性」、「効率性」、「共創性」、「快適性」、「魅力的」の6つの要素がうまく融合しているものであると私は考えます。 「柔軟性(Flexibility)」とは、常に変化する研究環境において、将来的な変化を見越した施設計画があってはじめて達成できるもので、これにより研究の中断とコストを最小限に抑えることができます。「機能性(Functionality)」は、研究作業に直結する最も重要な要素です。施財政支援面、作業環境、ともに厳しい日本の研究現場競争力のある研究環境を構成する6つの要素建築家コーンバーグ・アソシエイツ代表取締役Kenneth Kornberg ケン・コーンバーグ 氏「魅力的」な空間デザインは研究者の集中力を高め、交流を促し、 創造的な研究成果を生み出すSPACEDESIGN

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